子なし専業主婦のクソ日記

話す人がいなくて寂しいから書くブログ

切れた友達関係から学んだこと

私にはかつて親友がいた。中学生の頃から同じ部活で、高校は別だったけど頻繁に会っていて、大学進学と同時に東京へ出てお互い一人暮らしになってからもよく会っていた。

 

お婆ちゃんになってからも私たちはずーっと会っている気がする。そんな手紙をもらったこともあったな。残念ながらそうはならなかったわけだが。

 

ことの発端は、親友の結婚だった。結婚で切れる女の縁…あるあるな気がする。親友だったから、出会いから結婚までの流れはぜーんぶ知ってた。まだ付き合ってないときに飲み会の帰りに自分から家に誘ったこと、その後相手の男性から婚約者がいると告げられたこと、その後婚約解消に至ったけど慰謝料請求とかにならなくてラッキー!と言ってたこと…

 

そのときからモヤモヤ〜…

そしてその後、結婚式に誘われた。まさかの海外挙式だって。そのとき一気に何かが崩壊した。全く祝いたくねぇ…祝いたくない海外挙式とか行きたくねぇ…。それから彼女の嫌なところがバァーッと頭の中に浮かんできた。

酷く遅刻魔なところ。別に10分15分ならいい。でもそうじゃない。待ち合わせ場所に到着する寸前に今起きた。とか連絡きたり、間に合ってもすっぴん髪ボサボサな状態で来たり。そんなのが何回も。しかもそれは私に対してだけらしい。他の人にはもっと気が張ってるみたい。

あとは友達を見た目で選ぶ比重が大きいところ。私の友達はみんなかわいい!とにかく彼女の友だちは可愛くて、時折そんな子たちのわがままに振り回されていると愚痴をきくことがあったけど、イケてるグループに属しているからそこからは離れたくないようだった。そんな彼女に私の友達の写真を見せたことがある。そしたら、え、この子の顔ヒドいwとか言われたこともあった。とにかく外見至上主義だった。

 

ということで私は完全にやる気をなくし、結婚式の招待を断り、ごめんねと言って縁を切った。言いたいことはたくさんあったけど、結婚という大きな転機に至って、私の意見が今更彼女の心を動かしてはいけないと思い、言葉少なに、終わらせた。その後彼女からのアクションは全て無視した。

 

と言う感じで、私たちの友情は終わった。

 

それで学んだこと…

「損得感情なしで続けたい人間関係ほど、感じたことは、率直にすぐにその場で言葉にして伝えなければならない。」

当時の私は自分はいい人、怒らない人、穏やかな人、そういう自分でいたいという謎の自負があった。だから、倫理的にどうなのかと思うことも意見しなかったし、何度も大遅刻されても怒ったりしたことは一度もなかった。

 

それがいけなかった。出さないでいた不満が自分の中に蓄積しすぎて、気付いたときには手遅れだった。言いたいことも言えないなんて親友じゃないと思うかもしれないけど、それ以前にその頃の私には率直な思いを言語化する能力だったり、勇気がなかった。人には優しくするテンプレートみたいなのがあって、それしか自分の中になかった。だから多分親しくあったけど、甘えというか、若干見下されてたんだろうと思う。

 

それから、人間関係は皆ほどほどにするようになった。そのおかげか、その他同級生の仲良かった友だちは今でも続いている。最初は寂しかったけど、距離感を保つということも大事なんだと理解した。距離を保てば、嫌なところも見えにくいし、ずっと緩く穏やかな人間関係を続けられる。今はそれでいいと思っている。

 

「感じたことは、率直に伝えなければならない」という学びは夫婦関係に今活かされている気がする。溜め込んだり、喧嘩になる前に、サラッと言葉にして伝えれば、険悪な状況を避けられることが多々あるなぁと個人的に思う。喧嘩するほど仲がいいなんて全く思わないし、密になるべく穏やかに過ごしたい場合は、なるべくすぐにサラッと伝えるべき。そうして夫婦関係の均衡を保つ。舐められないように、圧をかけないように。

 

とまぁなんか彼女のことを悪く言ってしまったけど、もちろんいいところもたくさんあったから親友をやっていたわけで。そしてもちろん私の方にも非や欠点は大いにある。最後の終わり方とか、すごく冷酷だな自分、と思う。せめて結婚式は嫌々でも行くか、お祝いの贈り物くらいして、そのあと徐々に疎遠にするとか、もっと彼女を傷つけない方法はあったと思う。今まで長く仲良くしてもらったのだからこんな終わり方酷かったなと。今は一時期でも楽しく過ごせたことには感謝している。私はそう思ってるけど、彼女から恨まれていても仕方ないなとも思っている。